专利摘要:
鉄−クロム基鑞材が提供される。本発明は、ステンレス鋼基材上で優れた濡れ性を有する鑞材に関する。この鑞材により、高強度及び良好な耐蝕性を有する鑞付け継手が形成される。この鑞材は、耐蝕性及び高強度が必要とされるステンレス鋼及び他の材料の鑞付けに適する。用途の典型的な例は、熱交換器及び触媒コンバータである。本発明による鉄−クロム系鑞材粉体は、11〜35wt%のクロムと、0〜30wt%のニッケルと、2〜20wt%の銅と、2〜6wt%のシリコンと、4〜8wt%の燐と、0〜10wt%のマンガンと、少なくとも20wt%の鉄とを含む。
公开号:JP2011515223A
申请号:JP2011500733
申请日:2009-03-16
公开日:2011-05-19
发明作者:ペルソン、ウルリカ;モールス、オウェ
申请人:ホガナス アクチボラグ (パブル);
IPC主号:B23K35-30
专利说明:

[0001] この発明は、耐蝕性及び高強度が必要とされるステンレス鋼及び他の材料の鑞付けに適した鉄−クロム系鑞材に関するものである。典型的な用途例は、熱交換器及び触媒コンバータである。]
背景技術

[0002] 鑞付けは、鑞材及び加熱によって金属部品を接合するプロセスである。鑞材の融点は、基材の融点よりも低く450℃よりは高くなければならない。鑞材の鑞付け温度が450℃よりも低い場合には、その接合プロセスははんだ付けと呼ばれる。ステンレス鋼の鑞付けに最も普通に使用される鑞材は、銅系又はニッケル系である。銅系鑞材は、コスト上の利点を考慮する場合に好ましく、ニッケル系鑞材は高耐蝕性及び高強度を要する用途に必要とされる。]
[0003] クロム含有量の大きいニッケル系鑞材は、その高耐蝕性のために、腐蝕環境に曝される用途に使用される。また、ニッケル系鑞材は、作動温度の高い用途、及び/又は高強度が必要な用途に使用される。腐蝕環境及び高作動温度の両方に曝される典型的な用途は、自動車用ディーゼル・エンジンの排気再循環(EGR)クーラである。これら用途のための鑞材は、耐蝕性、耐高温酸化性、良好な基材の濡れ、鑞付け中に基材を脆化させないことなど、使用に適したいくつかの特性を有さねばならない。]
[0004] 米国溶接協会(ANSI/AWS A 5.8)規格には、タイプの異なるいくつかのニッケル系鑞材が載っている。これらニッケル系鑞材の多くが、熱交換器の鑞付けに使用される。組成Ni−7Cr−3B−4.5Si−3Feを有するBNi−2は、高温用途の高強度接合を形成するために使用される。しかし、ホウ素の存在により、ホウ素が基材中に拡散すると基材を脆化させる可能性があるので不利である。ホウ素を含む他のニッケル基鑞材は同様な欠点を有する。]
[0005] ホウ素の欠点を克服するために、他のニッケル系鑞材が開発された。BNi−5(Ni−19Cr−10Si)は、クロム含有量が大きいことにより高耐蝕性を有する。この合金の鑞付け温度は多少高い(1150〜1200℃)。ホウ素を含まない他のニッケル系鑞材は、BNi−6(Ni−10P)及びBNi7(Ni−14Cr−10P)である。これら鑞材の鑞付け温度は、燐を高含有する(10wt%)ために低めである。燐含有量が高い(10wt%)ことにより、燐を含む脆化相を形成する危険性があるために、必要な強度をもたない鑞付け接合が形成される可能性がある。]
[0006] 別のニッケル系鑞材が、米国特許第6696017号及び米国特許第6203754号に記載されている。この鑞材は、組成Ni−29Cr−6P−4Siを有し、高強度および高耐蝕性を併せもち、鑞付け温度はかなり低め(1050〜1100℃)である。この鑞材は、高腐蝕環境で使用される新世代のEGRクーラのために特に開発されたものである。]
[0007] 全てのニッケル系鑞材の欠点は、高価なニッケルを多く含むことである。ニッケル含有量は、少なくとも60%であり、通常は更に高い。これら鑞材のニッケル含有量が高いことによって、鑞材、並びに熱交換器及び触媒コンバータの生産がコスト高になっている。]
[0008] コスト高のニッケル系鑞材の欠点を克服するために、鉄系鑞材を利用する可能性が研究されてきた。市場には2つの鉄系鑞材が存在する。PCT出願された国際公開第02098600号に記載のAlfaNovaは、ステンレス鋼に近い組成を有し、鑞材の融点を下げるためにシリコン、燐、及びホウ素が添加されている。この合金の鑞付け温度は1190℃である。]
[0009] 米国特許出願公開20080006676A1号に記載の別の鉄系鑞材AMDRY805は、組成Fe−29Cr−18Ni−7Si−6Pを有する。この合金は、ホウ素に伴う欠点を克服するためにホウ素を含まない。この合金の鑞付け温度は1176℃である。]
[0010] 「ASM専門ハンドブック−ステンレス鋼」(ASM speciality hand book Stainless Steel)、1994年、第291頁によれば、結晶粒成長の抑制を保てる実際的な最高温度は、1095℃である。従って、鑞付け温度が低いことが、基材の延性及び硬度の劣化などの結晶粒の成長に伴う問題を回避するために好ましい。]
[0011] 米国特許第6696017号明細書
米国特許第6203754号明細書
国際公開第02098600号パンフレット
米国特許出願公開20080006676号明細書
米国特許第4444587号明細書]
先行技術

[0012] ASM専門ハンドブック−ステンレス鋼(ASM speciality hand book Stainless Steel)、1994年、第291頁]
課題を解決するための手段

[0013] 本発明は、ステンレス鋼基材に対して優れた濡れ性を有する鑞材に関するものである。この鑞材は、高強度及び良好な耐蝕性を有する鑞付け継手を形成する。]
[0014] この鑞材は、粉体の形態で供給することができ、この鑞材の粉体への形成は、当技術分野で周知の方法を用いて達成することができる。例えば、特許請求の範囲に定義される組成を有する粉体は、均質合金を溶解し、それをアトマイズ処理によって粉体に変えることによって製造できる。粉体の平均粒径は、10〜150μm、通常10〜100μmの範囲であり得る。]
[0015] 本発明による鑞材粉体は、11wt%〜35wt%のクロム、2wt%〜20wt%の銅、0wt%〜30wt%のニッケル、2wt%〜6wt%のシリコン、4wt%〜8wt%の燐、及び少なくとも20wt%の鉄を含む合金である。この鑞材は、最大10wt%のマンガンを含むことができる。この鑞材は、触媒コンバータ及び熱交換器の製造に適している。]
実施例

[0016] 本発明は、ステンレス鋼への優れた濡れ性を有する鉄−クロム系鑞材に関するものである。この鑞材は、良好な耐蝕性を有する高強度の鑞付け継手を形成し、ニッケル系鑞材に比べてコストが著しく低い。この鑞材は、様々なタイプの熱交換器及び触媒コンバータを、従来のニッケル系鑞材よりも著しく低コストで鑞付けするのに適している。]
[0017] この鑞材の典型的な用法は、腐蝕環境での高温用途である。これら用途は、自動車用、例えば排気再循環機構に使用される様々なタイプの熱交換器(板又は管)であり得る。様々なタイプの触媒コンバータも用途になり得る。]
[0018] 本発明による鑞材の組成は、
銅が、約2〜20wt%、好ましくは5〜15wt%、
クロムが、約11〜35wt%、好ましくは20〜30wt%、
ニッケルが、約0〜30wt%、好ましくは10〜20wt%、
シリコンが、約2〜6wt%、
燐が、約4〜8wt%、
鉄が少なくとも20wt%の含有量
である。]
[0019] 上記の組成とは別の組成もあり得る。組成の総量が合計で100wt%になるように調節される。]
[0020] この鑞材は、任意選択的に最大10wt%、好ましくは7wt%未満のマンガンを含むことができる。]
[0021] 鑞材の主要成分の組成がステンレス鋼基材の組成に類似していると有利になり得ることが分かっている。ステンレス鋼のグレードの例は、典型的な組成Fe−17Cr−13.5Ni−2.2Moを有する316L及び典型的な組成Fe−18.8Cr−l1.2Niを有する304Lである。全てのステンレス鋼は本来最低限11%のクロムを含み、30%を超えるクロムを含むステンレス鋼は僅かである。鋼に耐蝕性を付与する酸化クロム保護層を形成するためには、11%よりも多いクロム含有量を必要とする。クロム含有量が高ければ高い程、耐蝕性は向上するが、含有量が35%を超えると、継手強度を低下させる可能性がある。従って、クロム含有量は11〜35wt%、好ましくは20〜30wt%とするべきである。]
[0022] 合金の融点を下げるために、融点降下物質が添加される。シリコン、ホウ素、及び燐が有効な融点降下物質であることは周知である。Fe−P系状態図を調べると、その系は燐が約10wt%で1100℃の最低融点を有することが分かる。Fe−Si系は、Siが10wt%で1380℃の融点を有し、Siが約19wt%で約1210℃の最低融点を有する。燐及びシリコンの含有量がそれぞれ10wt%を超えると、脆化相を形成する危険性が高くなりすぎるので望ましくない。従って、燐の含有量を4〜8wt%、シリコンを2〜6wt%に保つことが好ましい。]
[0023] Fe−B系は、ホウ素が約4wt%で1174℃の最低融点を有する。しかし、ホウ素は、鑞付けされた構成要素を脆化させる欠点を有する。ホウ素は、侵入型元素であり、その直径が小さいので、基材の挌子間に急速に拡散し、脆化CrB相を形成し得る。ホウ素の拡散のために、合金の再融解温度が上昇し、それが場合によっては望ましい結果になる。米国特許第4444587号には、マンガンも融点を低下させるので、マンガンがいかに良好なホウ素の代替物になり得るかが記載されている。鉄基への、シリコン及び炭素を伴う10〜30wt%のマンガンにより、200℃を超える融解温度の低下がもたらされる。第2に、マンガンは鑞付けサイクル中にほぼ完全に蒸発し、それによって、CrBのようないかなる脆化相をも形成する危険性無しに、再融解温度を上昇させることができる。]
[0024] ニッケルは、オーステナイトを安定化させ、それによって、合金の耐酸化性を向上させる。ニッケルは、鑞付け継手の靭性をも高める。Cr−Fe−Niの3元系状態図を見ると、ニッケルも融点降下作用を有することが分かる。ASM専門ハンドブック−ステンレス鋼A(ASM speciality hand book Stainless Steel)によれば、30wt%のCr及び20wt%のNiでは、Cr−Fe−Ni系の融点は、約1470℃である。この発明に関する鑞材のニッケル含有量は、鑞材のコストを最小限に抑えるために30wt%未満に維持すべきである。]
[0025] 驚いたことに、銅は、鑞付け工程中にシリコン及び燐の基材中への拡散を抑制することが判明した。燐の析出も抑止される。意外にも、銅の存在が耐蝕性にも良い影響があり、その結果10%HCl又は10%H2SO4中に浸漬したときの重量減少が小さくなることが判明した。銅の好影響を得るには2wt%の銅が必要であると思われる。本発明に包含される鑞材の銅含有量は、鑞付けする基材から化学成分が異なりすぎないようにするために、20wt%未満に抑えるべきである。従って、銅含有量は2〜20wt%、好ましくは5〜15wt%とするべきである。]
[0026] この発明による鑞材は粉体の形態であり、ガスアトマイズ法又は水アトマイズ法のいずれによっても生産できる。鑞材は、粉体の形態で使用し、又は、従来の方法によって、ペースト、テープ、薄片、若しくは他の形態に変えることができる。適用技法に応じて様々な粒径分布が必要であるが、鑞材粉体の平均粒径は10〜100μmである。]
[0027] 鑞材は、真空(<10−3トル)を用いた真空炉鑞付けに適する。鑞材は、1100℃未満の融点を有し、目に見える結晶粒成長は全く無しに、高強度及び良好な耐蝕性を有する継手を1120℃の鑞付け温度で形成する。]
[0028] ペースト、テープ、薄片、又は他の形態の鑞材を、接合する基材面間の間隙位置に、又は間隙内に配置する。加熱中、鑞材が融解し、毛細管力によって、融解した鑞材が基材面を濡らし、間隙に流れ込む。冷却中に、鑞材が堅固な鑞付け継手を形成する。鑞材は毛細管力によって働くので、鑞付けする基材に対する鑞材の濡れ性は極めて重要である。本発明に包含される鑞材は、ステンレス鋼基材に対して優れた濡れ性を有する。鑞材は、優れた間隙幅許容公差をも有し、500μmを超える間隙を鑞付けすることができる。]
[0029] この発明による鑞材によって鑞付けされた継手は、Cr−Pリッチ相とNi−Fe−Si−Cuリッチ相との均質な混合体から構成されたミクロ組織を有する。驚いたことに、シリコン及び燐の拡散が、鑞材の銅の存在によって抑制されることが判明した。又、基材内の結晶粒界での燐の析出が、Cuの存在によって抑止された。銅を含まない鑞材は、基材内の拡散領域が広く、又、基材を脆化させることのある結晶粒界での燐の析出が生じた。]
図面の簡単な説明

[0030] 鑞付け試験に使用されたT形試験片の図。
継手強度試験に使用された試験片の図。
試験片を腐蝕媒体中に4週間放置する第2の腐蝕試験の結果を示す図。]
[0031] 参照材料として、3種の鑞材が使用された。即ち、1種の鉄系鑞材Fe29Cr18Ni7Si6Pと、2種のニッケル系鑞材BNi5及びHBNi613とである。]
[0032] Fe29Cr18Ni7Si6Pは、米国特許出願第2008006676号に記載されている鉄系鑞材である。組成がNi−19Cr−10SiであるBNi5は、標準的ニッケル基グレードであり、組成がNi−30Cr−6P−4SiであるHBNi613は、ヘガナス社(Hoganas AB)によって生産されるニッケル系鑞材である。]
[0033] 更に、8種の異なる鑞材、本発明による3種と比較例としての5種が、水アトマイズ法によって作製された。]
[0034] 表1に、製造された鑞材の実際の組成を示す。各成分量は重量パーセントで示されている。表現「残部」(balance)は、溶解物中の残りの物質がFeから成ることを意味する。本発明によれば、鑞材粉体は、少なくとも20wt%Feを含み、残りの成分は、示された制限値内で合計が100wt%になるように調節される。製造方法によって生じる避けられない不純物の結果としての微量元素が、鑞材の特性に影響しないような僅かな量で存在する。微量元素は、通常、1wt%未満の量で存在する。]
[0035] 鑞材が満たすべき第1の規準は、鑞付け温度が、好ましくは、1120℃以下であることである。表1では、鑞材が融解し鑞付けする温度が、銅、燐、及びシリコンによって影響されることが分かる。]
[0036] 諸特性を試験するために用いられた方法は以下の通りである。]
[0037] 1)濡れ性試験
鑞材0.2グラムが、寸法50×50mmの304ステンレス鋼板の基板上に置かれた。次いで、鑞材を載せた基板が、10−4トルの真空中で、1120℃で10分間加熱された。濡れ性は、下記に定義される広がり比によって判定された。即ち、
S=Af/As
Afは融解した鑞材によって覆われた面積であり、Asは基板の面積である。]
[0038] 表2から、銅及び高含有の燐を含む鑞材(4、7、8)が優れた濡れ性を有することが分かる。本発明に包含される鑞材は、ステンレス鋼基材に対して、参照材料Fe29Cr18Ni7Si6Pよりも優れた濡れ性を有し、参照材料BNi5と同等又はそれよりも優れた濡れ性を有する。]
[0039] 2)金属組織学的調査
鑞材を、その金属粉体をバインダと混合することによってペーストに変えた。304ステンレス鋼を基材として使用した。図1によるT形試験片を、10−4トルの真空中で、1100℃で10分間鑞付けした。鑞付け後、T形試験片を横断して切断した。鑞付け継手の断面領域を、光学顕微鏡で調べた。優れた鑞付け継手は、均質なミクロ組織を有する、細孔及び亀裂の無い継手として定義される。] 図1
[0040] 表2で分かるように、全ての合金が、亀裂又は細孔の無い堅固な継手を形成した。本発明による鑞材(4、7、8)は、基材中への元素の拡散が抑制され、結晶粒界での燐の析出の無い、均質なミクロ組織を形成した。燐の結晶粒界析出は、銅を含まない鑞材(1、5)を用いたときに見られた。]
[0041] 3)継手強度
継手強度は、100μmの平行な間隙を有する重ね形式の継手形状向けのANSI/AWS C3.2M/C3.2.2001に推奨されているものと同様な手順を用いて試験された。鑞材を、バインダと混合することによってペーストに変えた。ペーストを付した継手強度試験片を、次いで、10−4トルの真空中で、1120℃に60分間加熱した。]
[0042] 表2から、銅を含む鑞材の強度は、ニッケル基参照材BNi5と同じ強度範囲にあることが分かる。]
[0043] 4)腐蝕試験
腐蝕は、腐蝕媒体中に7日置いた後の鑞材の重量減少として測定した。鑞材を融解させて小さなタブレットにした。タブレットを、10%HCl及び10%H2SO4それぞれの水溶液を入れたビーカ内に入れた。タブレットは、ビーカに入れる前と7日後に重さを量った。重量の減少を計算した。]
[0044] 表2では、銅を含む鑞材(4、7、及び8)が銅を含まない鑞材(1、5)よりも重量減少が少ないことが分かる。更に、本発明による鑞材は、ニッケル基参照材料BNi5及びHBNi613に匹敵する耐蝕性を有し、参照鉄基鑞材Fe29Cr18Ni7Si6Pよりも優れた耐蝕性を有する。]
[0045] 鑞付け継手を評価する第2の腐蝕試験を行った。鑞付け試験に用いられたものと同じT形試験片(図1参照)が製作され使用された。各T形試験片を腐蝕媒体の入ったビーカに4週間入れ、その後、腐蝕の徴候を検査した。合計12個のT形試験片を製作した。即ち、鑞材として、本発明による合金7を用いた3個の試験片、BNi5を用いた3個の試験片、HBNi613を用いた3個の試験片、及びFe29Cr18Ni7Si6Pを用いた3個の試験片である。使用した腐蝕媒体は、10重量%のHNO3、10重量%のH2SO、及び10重量%のHClの各水溶液である。この試験では、本発明に包含される組成を代表する合金7が、ニッケル基参照鑞材、BNi5及びHBNi613、並びに鉄基参照鑞材Fe29Cr18Ni7Si6Pと比較された。] 図1
[0046] その結果が、図3に示される。見ての通り、合金7は、H2SO4中では4週間経過後にも腐蝕を示さず、HCl及びHNO3中では4週間経過後にやっと辛うじて腐蝕を示す。これは、鉄基参照鑞材Fe28Cr18Ni7Si6Pの結果より良好であり、それは、鉄−クロム基鑞材中のCuの有利な効果を証明している。] 図3
[0047] ]
[0048] ]
权利要求:

請求項1
ステンレス鋼基材の鑞付けに適した鉄−クロム系鑞材粉体において、11〜35wt%のクロムと、0〜30wt%のニッケルと、2〜20wt%の銅と、2〜6wt%のシリコンと、4〜8wt%の燐と、0〜10wt%のマンガンと、少なくとも20wt%の鉄とを含むことを特徴とする鉄−クロム系鑞材粉体。
請求項2
11〜35wt%のクロムと、0〜30wt%のニッケルと、2〜20wt%の銅と、2〜6wt%のシリコンと、4〜8wt%の燐と、0〜10wt%のマンガンと、1wt%未満の量の微量元素とを含み、粉体の残りの部分が少なくとも20wt%の含有量の鉄から成る、請求項1に記載された鉄−クロム系鑞材粉体。
請求項3
ニッケル含有量が10〜20wt%である、請求項1又は請求項2に記載された鉄−クロム系鑞材粉体。
請求項4
銅含有量が5〜15wt%である、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された鉄−クロム系鑞材粉体。
請求項5
マンガン含有量が7wt%未満である、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された鉄−クロム系鑞材粉体。
請求項6
クロムの含有量が20〜30wt%である、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された鉄−クロム系鑞材粉体。
請求項7
前記鉄系鑞材粉体が10〜100μmの平均粒径を有する、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された鉄−クロム系鑞材粉体。
請求項8
前記鉄系鑞材が、従来の方法によって、ペースト、テープ、薄片、又は他の形態に変えられる、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載された鉄−クロム系鑞材粉体。
請求項9
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載された鉄−クロム系鑞材粉体の炉中鑞付けへの使用。
請求項10
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載された鉄−クロム系鑞材粉体の、熱交換器及び触媒コンバータの鑞付けへの使用。
請求項11
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載された鉄−クロム系鑞材粉体によって鉄基材料を接合することを特徴とする、前記鉄基基材の鑞付けによる鑞付け製品の製造。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
US20190061033A1|2019-02-28|Nickel-based brazing foil and process for brazing
US9919385B2|2018-03-20|Material for joining and product produced therewith
JP4310664B1|2009-08-12|溶接材料および溶接継手構造体
KR101118904B1|2012-03-22|오스테나이트계 스테인리스강 용접 조인트 및 오스테나이트계 스테인리스강 용접 재료
ES2547347T3|2015-10-05|Material de soldadura fuerte y producto soldado con soldadura fuerte fabricado con el mismo
EP0014335B2|1989-08-30|Homogeneous ductile brazing foils
JP4971524B2|2012-07-11|アルミニウム接合合金、その合金で形成された接合合金層を有するクラッド材及びアルミニウム接合複合材
JP4547032B1|2010-09-22|アルミニウム材のフラックスレスろう付け方法およびフラックスレスろう付け用アルミニウムクラッド材
Chang et al.2012|Brazing of 6061 aluminum alloy/Ti–6Al–4V using Al–Si–Cu–Ge filler metals
JP4854959B2|2012-01-18|鉄−クロムベースろう材
KR100738726B1|2007-07-12|저합금강 용접 금속 및 플럭스 함유 와이어
US4745037A|1988-05-17|Homogeneous, ductile brazing foils
US20180200844A1|2018-07-19|Nickel-based brazing foil, method for producing a brazing foil, object with a brazing seam and brazing method
US7946467B2|2011-05-24|Braze material and processes for making and using
RU2469829C2|2012-12-20|Твердый припой
JP2010510067A|2010-04-02|ろう付け材料、ろう付け方法、ろう付けされた物品、および該ろう付け材料を含むペースト
JP5201708B2|2013-06-05|Ni基耐熱合金溶接用ワイヤー
Yuan et al.2009|Microstructure and XRD analysis of brazing joint for duplex stainless steel using a Ni–Si–B filler metal
JP4690156B2|2011-06-01|Niろう材合金
JP2008522039A|2008-06-26|耐クラック性を有する溶着可能なコバルト系合金
US4516716A|1985-05-14|Method of brazing with iron-based and hard surfacing alloys
JP6042458B2|2016-12-14|Plate heat exchanger
Mei et al.2013|Interface properties and thermodynamic analysis of laser–arc hybrid welded Al/steel joint
KR20150043567A|2015-04-22|오스테나이트계 내열 합금
DE60115817T2|2006-08-31|Nickel-Basis-Hartlotlegierung
同族专利:
公开号 | 公开日
AT533591T|2011-12-15|
MX2010010204A|2010-12-21|
CA2717344A1|2009-09-24|
BRPI0910231A2|2015-09-29|
TW201000246A|2010-01-01|
TWI355309B|2012-01-01|
CN101977724A|2011-02-16|
DK2271460T3|2012-02-06|
CN101977724B|2013-11-27|
CA2717344C|2019-06-04|
US9193011B2|2015-11-24|
WO2009116931A1|2009-09-24|
KR101625956B1|2016-05-31|
PT2271460E|2012-02-14|
JP5642061B2|2014-12-17|
PL2271460T3|2012-05-31|
US20110014491A1|2011-01-20|
ES2376276T3|2012-03-12|
EP2271460A1|2011-01-12|
BRPI0910231B1|2017-05-30|
EP2271460B1|2011-11-16|
RU2496626C2|2013-10-27|
RU2010142491A|2012-04-27|
KR20100135771A|2010-12-27|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
JPS62227598A|1986-03-28|1987-10-06|Sumitomo Metal Ind Ltd|Thin fe alloy strip for solid phase joining|
JP2004529776A|2001-06-05|2004-09-30|アルファラヴァルコーポレイトアクチボラゲット|ろう付け材及びそれで得られる製品|
JP2008012592A|2006-07-06|2008-01-24|Sulzer Metco Us Inc|高温用途における鉄ベースのろう付け用金属フィラー|
JP2010510067A|2006-11-17|2010-04-02|アルファラヴァルコーポレイトアクチボラゲット|ろう付け材料、ろう付け方法、ろう付けされた物品、および該ろう付け材料を含むペースト|WO2015019876A1|2013-08-06|2015-02-12|山陽特殊製鋼株式会社|Cuを添加したNi-Cr-Fe基合金ろう材|FR797800A|1935-02-02|1936-05-04||Train de roulement pour avions, notamment pour planeurs|
US2762706A|1954-10-19|1956-09-11|Coast Metals Inc|Low melting point alloys|
SU199651A1|1965-12-04|1967-07-13|Всесоюзный заочный машиностроительный институт|Высокотемпературной пайки стали|
US4218248A|1978-04-21|1980-08-19|Scm Corporation|Process for the manufacture of metal joining paste|
JPH0126798B2|1982-02-25|1989-05-25|Tanaka Precious Metal Ind||
US4444587A|1983-02-03|1984-04-24|Huntington Alloys, Inc.|Brazing alloy|
JP2545447B2|1988-07-01|1996-10-16|住友電気工業株式会社|Joining method for iron-based sintered parts|
IL118089A|1995-05-22|2001-06-14|Allied Signal Inc|Nickel-chromium based brazing alloys|
JP2000218390A|1999-01-27|2000-08-08|Usui Internatl Ind Co Ltd|Egrシステム構成部品用のろう材および該ろう材を用いてろう付けされたegrクーラ|
SE523855C2|2000-11-10|2004-05-25|Alfa Laval Corp Ab|Iron-based brazing material for joining elm and soldered product made herewith|
JP3354922B2|2000-11-15|2002-12-09|福田金属箔粉工業株式会社|Ni基耐熱ろう材|
US6551420B1|2001-10-16|2003-04-22|Ati Properties, Inc.|Duplex stainless steel|
JP4690156B2|2005-09-15|2011-06-01|東京ブレイズ株式会社|Niろう材合金|
US8187725B2|2006-08-08|2012-05-29|Huntington Alloys Corporation|Welding alloy and articles for use in welding, weldments and method for producing weldments|
SE531988C2|2006-11-17|2009-09-22|Alfa Laval Corp Ab|Soldering material and method of soldering with this material|PL2477784T3|2009-09-18|2019-02-28|Höganäs Ab|IRON AND CHROME BASED SOLID BINDERS|
US9017823B2|2011-12-19|2015-04-28|Caterpillar Inc.|Machine component with a cavitation resistant coating|
AU2012362827B2|2011-12-30|2016-12-22|Scoperta, Inc.|Coating compositions|
KR101293981B1|2012-03-22|2013-08-07|현대자동차주식회사|자동차용 캠 샤프트 제조방법|
ES2706986T3|2012-03-28|2019-04-02|Alfa Laval Corp Ab|New brazing concept|
US20140037986A1|2012-08-02|2014-02-06|Michael Weinstein|Nickel-based brazing metal powder for brazing base metal parts with reduced erosion|
WO2014059177A1|2012-10-11|2014-04-17|Scoperta, Inc.|Non-magnetic metal alloy compositions and applications|
US9802387B2|2013-11-26|2017-10-31|Scoperta, Inc.|Corrosion resistant hardfacing alloy|
US10173290B2|2014-06-09|2019-01-08|Scoperta, Inc.|Crack resistant hardfacing alloys|
CN106661700B|2014-07-24|2019-05-03|思高博塔公司|耐冲击的耐磨堆焊和合金及其制备方法|
WO2016014851A1|2014-07-24|2016-01-28|Scoperta, Inc.|Hardfacing alloys resistant to hot tearing and cracking|
SE542232C2|2014-10-08|2020-03-17|Swep Int Ab|A brazing material for brazing articles of austenitic stainless steel and method therefore|
CN105886945A|2014-10-27|2016-08-24|泰州市艾瑞克新型材料有限公司|一种含硼高铬铁基钎焊合金及其应用|
EP3234209A4|2014-12-16|2018-07-18|Scoperta, Inc.|Tough and wear resistant ferrous alloys containing multiple hardphases|
CN108350528A|2015-09-04|2018-07-31|思高博塔公司|无铬和低铬耐磨合金|
US20170203380A1|2016-01-20|2017-07-20|Indium Corporation|Capillary block|
US10052724B2|2016-03-02|2018-08-21|General Electric Company|Braze composition, brazing process, and brazed article|
CN106392028B|2016-06-21|2018-07-13|北京工业大学|一种铁基钎料的超薄带连铸制备方法|
法律状态:
2012-03-17| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120316 |
2013-08-27| A977| Report on retrieval|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130827 |
2013-09-02| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130830 |
2013-11-30| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131129 |
2014-01-08| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140107 |
2014-04-08| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140407 |
2014-10-17| TRDD| Decision of grant or rejection written|
2014-10-22| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141021 |
2014-11-06| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141028 |
2014-11-07| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5642061 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
2017-11-07| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2018-11-06| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2019-11-05| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2020-10-30| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2021-10-29| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]